2004夏・北海道ツアー
9月22日
羽田を8時半の飛行機に乗るべく、朝5時半に起きて6時半には電車に乗るというスケジュールで、飛行機の座席に座る頃には既にバテバテ状態。なんてったって、異常に暑かった夏を休まず勤めてやっとの夏休み!振り絞るべき気力も残り少ないってもんだ。
定刻通りだけどオイラ的には、必死の思いでたどり着いた新千歳空港は、思いのほか景気のイイ雨模様。関東では夏にあれだけ降らなかった雨も、オイラの遅い夏休みには出先にまでガンガン降ってくれるらしい。
おぉー、アンラッキー(∋_∈)
空港のマツダレンタカーのカウンターでレンタカークーポンと引き換えに宿泊チケットを受け取り、空港近くのレンタカー会社が集まる一角にマイクロバスで護送され、さらにカウンターで諸注意を受け晴れて車を受けとる。
三日間の旅のお供となった車は、銀色のアクセラのスポーツワゴン1.5Lで「HDDナビ付き」であった。こんなのが付いていると知っていたら、事前準備で地図を焼いたりしないのだけど、まあこれも旅の楽しみかね。車は、さすがの新型で、1.5Lなのに十分すぎるほどきびきび走る。燃費もかなりいいので、距離の伸びる北海道の旅行にはピッタリねぇ。
ファーストドライバーは女房殿で、ナビのオイラはカーナビを頼りにまずは支笏湖迄のルート指示。
奥さん、奥さん!家の車とはウインカーは逆ですよ。
11時少し前、レンタカー会社をあとにし支笏湖までの道のりは、最初数回曲がれば後は県道を道なりでOK。
だけど雨は土砂降りとなり、ワイパーが追いつかないほど前が見えない。林の中の道を進むと、各所に白樺林が突然強引に途切れた空間が点在する。引き倒されてへし折られた痕から、先日の台風20号のしわざと判る。見た目には程遠いが意外に繊細なオイラは、無残な光景に助手席てショック受ける。【後に札幌市内でも同様の被害の痕が、各所に点在するのを目にする。凄かったのね!】
そうこうしているうちに11時半には支笏湖到着も、平日のうえに風雨で人影もなく湖岸散策もできないし、さらに食事できる感じのイイ店も見当たらないって事で、そんならいっそ海まで行って旨いもん喰おうぜという当然のコースにスケジュール変更と相なった。
ここからは、オイラが行き当たりバッタリドライブを担当。苫小牧の中心街迄はナビ通り進み、あとはイタリア人で海士であるオイラの鼻と感性が導く漁港の市場食堂にGOなのだよ。あ〜、オイラ天才!才能有りすぎ♪
苫小牧の高校が、甲子園で優勝したのを記念して期間限定値下げをやっていたので、ウニ丼が\1,200.-いくら丼が\750.-と格安!後から頼んだ北寄貝の刺身が着たのであわてて写真を撮ったけど、ウニもいくらもたっぷり乗ってて超ウマ〜(^^;)でありました。ご当地名物北寄貝は、どんな料理にしても\400.-とこちらも格安!イカ刺しも一杯分で\400.-でありました。北寄貝カレーには、非常に気が引かれるところだったんだけど、ウニに敗れて見送りよ。
お名前は、マルトマ食堂
『住所』 北海道苫小牧市汐見町1丁目1番13号
『電話』(0144)36−2023
『営業時間』 朝6時〜昼2時まで 日・祝はお休みらしい
こんな感じの公設地方卸売市場なので、当然お店の内装っちゅうか雰囲気は漁師の集まる普通の食堂なのね。こじゃれた格好で行く店ではなくて、普通に飯を喰いに行く所であります。
ハエがブンブン飛んでおり、今時だけどハエ取りリボンが5本ぶら下がっておりました。う〜ん、雰囲気ね〜。ただ、いいかげんそのリボンは、新しいのに替えたがイイねぇ。ハエがとりつくスペースがもう無いよ・・・
オイラみたいにこの雰囲気を楽しめる向きには、安くて旨くて早いという往年の吉野家の風情である。イイね。定食メニューも色々あって、観光地価格でもなくイイ。
オイラは、もともと観光地の食堂やレストランで飯を喰うという習慣がないので、こういうところが一番好きなのよね。女房殿の好きなおしゃれなカフェ飯ではないのでどんな印象を持ったのかは聞いていないが、オイラが「また来よう♪」と言ったのに対し「別の所を探す」と言っていたのでなんとなく判らないでもないが・・・。
その後まだまだ続く大雨の中、白老町内で国道沿いにある土産物屋で熊たちが迎えてくれたので記念撮影。
基本はピース!女房殿の出演が多いのは、単純に写真を撮る技術がオイラの方がちょっと上だから。被写体がオイラにならないという次第。
売ってる商品は、観光地価格の観光土産ばかりで面白味がない訳だったのだが、タダで記念撮影は悪いとホタテの串焼きを一本購入し食べた。冷凍物のホタテをバーナーで炙っただけのその代物は、スカスカでホタテらしい食感に欠ける物だったが、甘辛いタレはなかなか良かったのが救いでありましたです。
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登別温泉街の観光の目玉は『地獄谷』と『クマ牧場』しか無いわけだが、クマ牧場は女房殿もオイラも過去に行ったことがありロープウェー込み二人で\5,000を超える出費をして、さらに熊に餌まで買ってやるのはバカバカしいからって事で地獄谷へ行ってみた。
こっちはなぜか前回来たときに見学をしていなかったので、今回絶対に見たかったスポットなのですよね。
ん〜だけど、冷たい小雨が体に突き刺さるわけですよ。
もともとが冷え性の女房殿は、この看板の前に到着するまでのたった10分ほどの間にも手足の感覚が無くなっちゃってるわけでぇ・・・
北海道恐るべし。
この景観をちょっと眺めてのち、這々の体で麓の街までおりてきた。でもあれだね、だいたい温泉街は山手に湯元があって、そこから下って街を形成するって構成で解りやすいね。
チェックインまでまだ時間があったので、ホテルと温泉街との間に在った温泉のさぎり場で体を温めた。\390.-で、ミョウバン泉とイオウ泉二つが楽しめる。っちゅうか、この温泉街のメインの湯はこの二種類みたいなぁ。
3時過ぎにチェックインを果たし、朝早かったのと特にやることがないのとで二人ともくたびれて昼寝を決め込んだ。
部屋は、新館と呼ばれる洋室中心の棟でツインルーム、女性好みの内装もなかなか新しく好感が持てる感じ。ただ、サッシや窓が汚れているのは、先日の台風のせいだろうか?ちょっといただけない感があり。各室に付いているユニットバスは、どうやら温泉ではない模様。夜、二人で汗を流しちゃった後に、軽くシャワーなんて向きなんだろうね。
フロント・売店・大浴場がある旧館の方は、床絨毯の各所に大きなシミができており、あまり感じが良くない。これは一続きの長いカーペットだから、簡単に取り替えとはいかないんだろうと理解できる範囲なので、まぁしょうがないよね。でも、トイレはイイよ。うん。どこも綺麗で掃除が行き届いてる。それから、フロントの方達の対応も、言葉遣いも抜群にイイ。
それからこのホテル一番の売りの温泉は、ローマ風呂と呼ばれる大きなドームの下に、これまた大きな塩類泉と露天の硫黄泉・ミョウバン泉とサウナがありとってもゆったりしている。これが2セットあり、夜中の3時に入れ替え制で男女の浴場が取り替えられるシステム。朝晩二回で両方を楽しめるって寸法なので、当然朝晩2回入るってわけね。シャンプー他のセットは、売店で売っている炭系のとオレンジ系の二つが、洗い場にたっぷり用意されておりこれまた感触いい物で、女房殿もかなりお気に入りのご様子であった。お湯は、熱すぎず、さりとてぬるすぎずと絶妙な温度で、さぎり湯と同じくミョウバン泉の方が若干湯温が高くなっている。
気持ち〜ぃ!
夕飯は、大広間でバイキング(旨かったのは、素材にたいして手を加えないステーキとアスパラガスのローストのみ。タラバガニも食べ放題だったけど、冷凍・解凍を繰り返したのか身はスッカスカで味も無し。後は、覚えているような料理もなしであった。)を比較的早い時間に食べ、まだ他のお客さん達が食べている時間を見計らって温泉に入った。おかげで、ほとんど大浴場独り占めであった。
登別がっテンじゃなくて、北海道全体が中国人観光客が多いみたいで、バイキングのテーブルも中国人観光客がドカーンと真ん中を占めていたのが印象的であった。
温泉で温まった体でちょっと温泉街をお散歩し、会社へのお土産を少々とおばあちゃんのお土産を仕込み、早めに就寝したのであります。
9月23日
前日に早く寝ているので、6時前には目を覚ました我々(いつもながら、オイラのイビキで女房殿あまり眠れず・・・スマヌ)は、晩とは違う湯船で朝風呂をしゃれ込み、これまたあまり旨い物のない朝食バイキングを、同じ大広間でとり8時半チェックアウトとなった。
前日とは打って変わった快晴の下、まずは昭和新山の麓の洞爺湖までドライブ。コースはカルルス温泉を経由し、オロフレ峠を越えてというもの。信号もなく快適!
まだ、紅葉には早かったが、雨に洗われた緑は目に優しい。天気も路面も抜群にいいので、ここは女房殿にドライブして頂きオイラは助手席でラクチン!を決め込ませていただいたのね。
オロフレ峠のトンネルを抜けると峠開発史碑があり、景色もいいので蝦夷富士(羊蹄山)をバックに、やっぱり記念撮影。
さらにちょっと先で、本当の峠道に入る旧道に入って峠に行くと、太平洋まで見渡せる絶景だった。天気良くってラッキーね!
峠を下ってくると、今度は遠くに洞爺湖を望む駐車場があった。とにかく、景色のいいところにはPの看板があるって感じ!
山を下ると壮瞥町が洞爺湖のある街になるんだけど果物が産物の街らしく、リンゴにブドウと梨もプルーンも売っていた。行く道々食べようとブドウを購入し、いい天気の元ゆったりとドライブ。景色がまたいいんだわ。白鳥もお出迎え。
![]() 道の駅になって、完全な観光スポットになっております。2階の休憩スペースから見る羊蹄山も迫力ある景色でありました。 |
峠から山を下ること1時間ほどで、札幌市内に入ります。
あれだ、北海道人の運転マナーは名古屋・大阪と引けを取らないくらい悪いね。2車線の国道のセンター寄りでいきなり停まって、右折しやがるんだ。古い車に乗ってるおばちゃんはやたらと煽ってくるのに、ヤンキーはノロノロ運転だし。
ガソリンの値段もバラバラ、千歳でレギュラー110円の店の隣が117円で商売してんだ。しかも、117円の店の方が混んでんだ!あきらかに北海道人おかしい。
![]() 入ったお店のおばちゃんが、ベラベラとま〜よく喋る喋る、ハエなんかよっぽど煩くてたいへん。どこ観光客相手の店ばかりで友人の北海道人(通称センセイ)からは横町のラーメンは旨くないと聞いていたが、仰るとおり全く旨くなかった。反町隆史もアド街も来たお店らしいが、味噌ラーメンはあきらかに不味かった。あれで、反町が色紙を書いた理由が、オイラにはサッパリ理解できなかったね。東京で店を出したら、まず半年以内に潰れると思うってレベル。可哀想だから店名は出せない。センセイ曰く、横町を卒業してキチンとした店を出せる店主がいるところは、だいたい旨いが関東のレベルに達している店はないとのこと、実感できました。 人の忠告は、きちんと聞かなきゃイカンと、改めて思った次第。 ラーメン屋からの帰り道、修学旅行生の世話をしていた北海道の観光会社の人から、「小樽に行くなら倉庫街のロシア人には気を付けろ」「寿司は西功に行ってイカ刺しを食うべし」とのアドバイスを受け、小樽に向かう。 |
1時間チョッとのブラブラドライブの後、3時過ぎに小樽に到着し二日目の宿であるオーセントホテル小樽にチェックイン。国道からちょっと入った小樽の中心街にあり、ホテル前の坂を下っていくと運河と倉庫街に突き当たるロケーションはバッチリで、新しということもあるのか小樽市内のシティホテルとしても一番のホテルらしい。
部屋も落ち着いた雰囲気で、ツインルームとしても十分に広くて気持ちがいい。ただ、お風呂は別料金の大浴場があるらしいのだが館内用スリッパでの利用はOKだが、浴衣でそこに行くのはNGなんだとさ。めんどくさいのとユニットバスも十分に広くて綺麗だったので、お風呂はそちらを使用することにした。
そんなことは在ったにしても、往復の飛行機・レンタカー・ホテルが付いた健保の補助(一人当たり2万円)付きツアーとしては、両ホテルとも十分以上に満足ができるレベルと言え、平日のコースを使ったので一人\27,000.-は、正直安すぎ〜な印象でしたのよ。
定番の運河・倉庫街・ガラス工芸店・オルゴール店と散策し、ホテルに帰る道沿いに件の寿司屋を発見し。腹も減っていたこともあり、夕方6時と少々早めだったが入ってみる。寿司は1人前\1,500~2,700.-イカ刺し\1,000.-で、我々は\2,700.-のとイカ刺しを頼みました。寿司は、十分に食べ応えのある物で、写真に写りきらなかったあと一皿もありましたで、観光地の料理としてはまずまず満足行く内容でありました。旨かったし!
食後、とっぷり日の暮れた運河にもう一度足を運んで、ポートレート風に一枚パチリと録ってみました。夜景モードは、やっぱり三脚がないとブレていけませんなぁ。
その後、二人で久しぶりにちょっと一杯飲んでから、ホテルに帰りました。
9月24日
このホテルの朝食は、洋食か和食かでレストランが変わるので、当日朝に選択しそのレストランにチケットを持ち込めばいいことになっている。我々は、オイラの朝の思いつきで洋食をとることにしたので、最上階のレストランに行ったのさ。入り口には、朝食バイキング\1,890.-と書かれているので、ほ〜と思いながら席に着く。登別のホテルや他のビジネスホテルと同様のコンチネンタルブレックファーストなんだが、ちょっと高いだけあってどれもあきらかにひと味違う。うん、旨い!
窓からの小樽の景色は、昨日と打って変わって曇り空。
今日は、千歳空港近くのノーザンホースパークに行くことにしていたので、朝食後サッサと荷造りをして出発した。このとき、昨日洞爺湖の近くで買ったブドウを、ホテルの冷蔵庫に忘れてきてしまい結局食べられずじまいで惜しいことをしたと後悔しきりである。
全編下道を走っていたので、札幌市内を抜けるのに手間取り到着まで2時間以上掛かってしまい、ついた頃には空からポツポツと落ちてくる始末。しかも、結構寒いのね。この牧場は、白樺林の中にレストランやスポーツ施設・乗馬体験コーナー・本格的乗馬場?・厩舎等があり、危険防止のためにウマの後ろに回りさえしなければ、基本的に何処も見て回れる。当日も、どこぞの高校の修学旅行生の一団が来ておりました。牧場内の移動には、電動カートや二人乗り自転車等も貸し出してくれているようで、ハイヒールでこんな処に来ている突拍子もないおネェサンが使っているのを見ましたが、基本的には平日+雨では場内閑散という感じでありました。
体験乗馬の厩舎には、いわゆる競走馬系のから馬車を引く大型のまで何種類もいましたが、元々ウマには興味のない二人にはあらカワイイねぇでおしまいでありますね。
帰りの車内から、牧場に続くいかにも北海道という景色が見えたので、パチリと一枚。
帰りの飛行機と車を帰す時間まで、まだまだ余裕があるので登別のホテルで見たテレビでやっていた、大丸北海道での北海道物産展に行くことにした。が、行きの道々見かけた「ビール園」「ジンギスカン」の文字に釣られ、途中のビール工場の敷地内にあるビール園のレストランでジンギスカンを食す。なかなか旨かった。(コレばっかり!)
札幌駅の近くの駐車場に車を入れ大丸7階の催し物会場に向かうと、宣伝のわりにはこじんまりとした空間で物産展は行われていた。グルリとまずは1周し、北見のハッカと馬油を使ったクリームが女房殿のハートを射止めたので購入。グルグルと2周目で、まだ生きている甘エビとホッケの開きを購入。3時を過ぎていたので休憩にアイスクリームを食べ、いよいよ空港そばのレンタカー会社に戻ることにしました。
レンタカー会社のそばにガソリンスタンドがないので、それを探すのに苦労しましたが、530kmをたったの39Lで走りきった車にも感謝しつつ返却。追加料金の精算もなく、空港に着いたのが夜7時。空港のレストラン街で最後の最後に鮭のチャンチャン焼きを食べ、この旅を終えたのでございますよ。はぁ〜、喰った喰った!
二人で飲んで喰ったもんリスト(バイキングは入れず)