オイラの突然広島旅行
2003/08/22 〜 24
突然、オイラは広島に行くことになった。広島に行くのは、前の会社の出張で行って以来5年ぶりなのだ。その時はとにかく仕事だけで、お好み焼きさえ食ってなかったので、今回は広島の市電エリアをたっぷりと楽しむことにしたのです。
それでも、これといった宛もなくプラプラ観光しようっていうオイラは、金曜の夜に東京駅を出発する広電の「ニューブリーズ号」っていう深夜バスで広島に向かうことにした。このバスは、広島を往復するツール中たぶん最安で、しかもサラリーマンが移動するには広島に一番長く滞在できるのでありますね。東京発
20:00 広島着 8:00 というもので、ビジネス利用にも対応できるのね。
到着してまずは喫茶店で朝食を取った後に、広島駅前切符売り場で2days trip card 宮島フリーパスという\2,000のプリペイドカードを購入した。これは、広電の路面電車を2日間乗り放題!しかも、宮島に渡るフェリーと宮島ロープウェーも乗り放題という、広島観光の必需品という感じです。
そんなことで、まずは最新の尺取り虫のような車両で、広島駅よりほぼ1時間で宮島口駅に到着。乗ってきたのはこの電車、見た目モダンすが乗り心地は硬いです。座席もポップな柄の独立シートなんですが、背もたれが垂直で座面が浅いのでデカケツのオイラにはキツイ車両でした。旧車両のガタピシ感の方が、オイラは好きですね。
これが、宮島に渡るカーフェリーですわ。前進後進という考え方が無いようで、当然ブリッジも前後に同じようにある感じ。オイラの宮島のイメージではもっと小さな島を想像していたから、行き来するフェリーが10隻くらいあるなんて想像もしていなかった。それこそ、ぶつかりそうなくらい走ってました。
フェリーからみた大鳥居はこんな感じ、カシオのGV-20ではこれ以上の画像は撮れませんでした。
フェリーを下りると、鹿がお出迎え!寄ってきた鹿の角をつかんで、揺すってやったら怒りて体当たりしてきたので、汗を拭きながら逃げ出す。
瀬戸内の海は、波も穏やかで景色も良く、全くもって竿を出したくなるね。竿を持ってたら、おしまいだったな・・・
海沿いの旅館や土産物店横目にてくてくと歩いていくと、突然広い所にコンクリの鳥居にぶつかる。ここからが、厳島神社のようだ。
コンクリの鳥居を抜けると、海の中に忽然とあの鳥居が姿を現す。はっきり言って、これだけ見られたら、来た価値があるってモノ。潮時間は、出発前に昼過ぎ干潮をチェック済であったので、まずは遠景を撮って満足する。この鳥居より手前が神社の境内になるそうで、潮が引いても潮干狩りは禁止なのだと看板が出ていた。
たぶんこれは、貝を捕ることを禁止するのはもちろん、観光客がいっぱい来るところで砂に穴を開けっぱなしにする貝掘りは危険という配慮もあると思われ気味。
ふと振り返ると、そこには厳島神社本殿があった。潮外いちゃって、ただの高床式の神社にしか見えないのがイマイチの写真。でも、美しい建物であることは言うまでもないね。足下に水がある美しい風景の写真を撮りたいと、大鳥居にさわれないというジレンマがこの神社の観光にはつきまとうのだね。
拝観料\300を払うと、ぐるりと長い回廊が続く。そこココに、お賽銭箱と由来書が書かれた神殿が有るので、今回は殊勝にも毎回お賽銭をし、頭を下げて参りました。
今回、集印帳を忘れてきたため、お社の売店で新しいのを購入しようとして、「忘れてきたため・・・」と\1,000を出したら、既に書き留められた印を差し出され「おいくらいただいてよろしいでしょうか?」と言われてしまったので、なんとなく引っ込みが着かなかったので「全額お収めください」と言ってみた。そしたら、「それはいただきすぎですので・・・」と言われ、宮島名物のしゃもじと絵馬をいただいた。たぶん、合わせても500円程度のモノだとは思うけど、すがすがしい気持ちになれたので千円出したことに満足できた。
京都では、こうはいかないんだよね。
オイラは一人、回廊から海を見ながらそんな事を思っていたら、背後に五重塔が見えた松に隠れた姿がちょっとイカしてる。あれを建てた人たちは、この景色をイメージしてたのかしらん?
メインの神殿から、前が舞台の形状になっている。その先端の青銅製の灯籠と、大鳥居と空の青が何となく印象的であった。数年前の台風での被害やら、屋根の葺き替えやらで無粋な足場が組まれていたのも撮ってきたが、やはり美しくないので割愛した。
裏にはアーチ型の橋もあるけど、これは渡れないようになっていた。危ないから渡れないのか、警備上渡れないのかはちょっと不明なり。でも、このきれいなカーブは、オイラの好みだ。
これが、一昨年の台風で壊れた能舞台。今はきれいに治って、役者を待っている状態。趣があります。
外への回廊この先が終点。拝観料\300は安いと感じられます。絶対に行かなきゃ、もったいない。これが世界遺産というモノだね!
能舞台越しに本殿を見る。うーん、ピケの足場がなければ朱塗りの本殿が美しいのだろうけど・・・
厳島神社を出ると、不動明王をまつった神社があった。何神社かはよく判らなかったが、なんだか松が印象的だったため、ここでも旅の安全と明るい未来を祈ってお賽銭を・・・これが良かったらしい!
当日は、広島で今年一番の暑さだったらしく上の神社で手を合わせたあと、あまりの暑さに耐えかねてかき氷の幟に誘われて休憩。その後、ばら売りの「紅葉まんじゅう」を一個購入し、ロープウェーの駅に向かう。この道は、宮島の山の散策コースになっており、鬱蒼と茂る森の中を静かに歩ける。観光地以外の楽しみを発見し、こちらの森林浴ウォーキングの方が実は満足だった。
ロープウェーは往復\1,700円だったが、フリーパスがあるのでそれこそフリーパスで乗れた。最初は6人乗りの小さなゴンドラに一人で乗って3**mの中間駅へ、これはスキー場のリフトのようなグルグル回るタイプ。そこから15分間隔で出発する、行って来いタイプの30人乗りで5**mの山頂に到着。山頂駅付近にはサルがいっぱい居るので、建物の外で食べ物を食べちゃダメって言ってた。
若い人は結構それを守っているけれど、なぜか50代を過ぎた観光客は守らない。
建物を出ると、あまりの暑さに討ち死にしているサルがいっぱい。自分のウンコの横で寝るなよ〜
こっちは、親子で討ち死にだぁ!フラッシュにビクともしないで寝ておった。
この旅、唯一の記念撮影。汗でびっちょり。しかも、海が霞んでて遠くの島々が全く見えない・・・つまらんのー
コンクリート打ちっ放しの遊歩道にて発見!サルも猫もハリウッドスターもやることは同じらしい、ほ乳類の宿命なのね♪
山から下りてきたら、イイ感じで潮が引いていたので、早速大鳥居を触りに行く。で、触ってみた。オイラの腕も太いけど、この柱は信じられないくらい太い、これは簡単に建て替えはできないよな。木を探して奔走してるって言う話は、本当なんだろうな。
でっかくてかっこいい!
すげ〜かっこいい!!と思いつつ、暑いアツイ宮島を後にする。
宮島口駅前で、1時間待って宮島名物アナゴ飯を食らう。特上\1,800-であった・・・。要は焼きアナゴののった丼モノで、香ばしく焼き上げられておりそこそこ旨い。が、はっきり言って特上\1,800-にしちゃぁ小さなアナゴだ、名物に旨いモノ(うまい話)なしはココでも健在なり。江戸前の煮穴子をのせたモノの方が、オイラは好きかも!
腹を満たして、予定のホテルに帰る前に途中の原爆ドームに寄る。
オイラがテレビで見ていたイメージより、ずいぶんと小さい建物の残骸であった。フェンスに囲まれた敷地はちょうど、千代田区の練成中学校ほどかな?ナニ?それじゃ判らないって?
まあ、そんなことはおいといて、こういう歴史の証人にイタズラ書きをしたがるバカがいて、そのために監視カメラが設置されてるってのは、なんともはや嘆かわしいね。そういう輩が捕まったら、仮に10代であっても顔写真付きで実名公表すべきだよね。
そして、この前関西の大学のバカ学生が火を付けた、寄贈折り鶴展示施設。オイラには、人が心のよりどころにしたり、支えや回顧の象徴としているのが明白なモノに、悪さをする感覚は断じて許せない。イスラエルの問題も、根本的にはココにあるんだよね。
ビニールの仮囲いが、どうにも痛々しかった。
振り返ると、そこは平和記念公園だった。あ〜あれ見たこと有るって感じ。
慰霊の炎を前に、ちょっと手を合わせる。まあ、それしかできなかった。
路面電車の駅まで帰る道すがら、ドームをもう一度見るが、やはり小さな建物だ。
この後、夕食は広島に来たらやっぱり「お好み焼き」でしょう!ってことで、楽しく美味しく仲良く食べました。
翌日曜日も、楽しく過ごして夕方7時に後ろ髪を引かれる思いで、バスに乗り込んだのさ。そして月曜の朝7時に東京駅について、駅前のサウナで汗を流し、紅葉まんじゅうをお土産に何喰わぬ顔で出勤したのだ。
今度は観光じゃなくてってことになるけど、また近いうちに広島に行ってきます。だって、好きになっちゃったんだもんね!