Phillipson PH56

羽田クラフトが、デッドストックフィリップソンからおこした ROD。故ポール・ハイタワー師がセッティングし、チーフラッパーのベティさんがラッピングしたモデル。

いま、リックス&ロッズが作っているのは、スピニングブランクにベイトグリップをつけたモノであると、永江さんから聞きました。だからこれとは違うんだよね。で、この故ポール・ハイタワー師はそんなセッティングは許さない誠実な人だったと聞いている。

見て貰えば判るけど、グリップのコルクも目がたいへんに細かい最上質のモノで作られているんだ。


ブランクは 3M 製のエポナイト、当時はバスティンマ−の5’6”モデルパワーM。完全なスローテーパではない。どちらかというとこれの方が、FO−60に近いアクションで、1Oz 前後のルアーを使うにはスーパーレイティブよりよい。これで霞でウェーディングで50upを獲ったけど、全くブレのない安心できる ROD であった。ほとんど円のように曲がるまで強引に寄せても、折れたりつぶれたりしないんだ。3Mは本当に良いブランクを持っていた。

申し訳ないけれどこれもメチャメチャ良い ROD だ。あんなに高価なのはおかしいとか言う人がいるけれど、いくらでも手に入るマスプロのメガバスやコンバットスティックなんかと比べれば、時代背景まで考えると全然安い。

なぜ則さんが変節してしまったのかオイラには判りませんが、この ROD を使えば、もしかしたら昔本に書いたことを思い出してくれるかもしれない。