Phillipson De Luxe P60L-3/8
Phillipsonのタバコグラスモデルのたぶん一番古いタイプと思われる物を、もう一本手に入れちゃいました。っていうか、同じモデルのライトモデルね!モデルネームはDeLuxeP60L -3/8これだよねぇ。
あれだよちょっと考えてみてよ、このライトなロッドに1/2Ozのヘルレイザーなんか付けて、グイッと曲げて返すように押し出すのさ。丸くパワーをため込んだブランクがスローなフォルムからバットに貯め込んだ分を放出し、比較的レギュラーテーパー気味にソフトなティップセクションにパワーを伝えていき、45°にラインがスルスル伸びてくんだよね。まさにTOP専用ロッドの風格!美しいんだよねぇ。自分で釣ってもイイし、上手い人が使っているのを見るのも良いんだよね。
最近は国産で道楽を筆頭に、とにかくイイTOP専用ロッドがいっぱい出てきているし、誰が投げても綺麗に伸びるんだよね。でもさ、スゲー良くってさ、オイラにゃぁ良すぎるんだよね!正直オイラも昔は使っていたよ、でもねその源流が知りたくていろいろ集め始めたのさ、そしたら今のロッドにはない荒っぽさにじっくり絆されたって感じなのかな。今のロッドは、結局は80年代のグラスロッドとして完成されたスタイルなんだよね。オイラはそれじゃ、もう楽しめないんだよ。
グリップは、やはり一番古いネジで締めるタイプ。つるっとしたブランク直付けのグリップが、実はキチッと止まって良いんだよ。
ガイドのラッピングは、DeLuxeの基本的スタイル。っていうか、フィリップソンを普通に買うとこのスタイルだね!古いロッドの定番、太めのスレッドで一発仕上げ。前後にちょっと飾り付きでね、この辺はDeLuxeはキャスティングでもスピニングでも一緒だね。
そして、フェルールは、なんと言ってもこのころのモデルが一番抜き差しが楽というか、キチッと入ってキチッと抜ける。この頃って言ってもまあブランクのバラツキはあるし、特にまだフィリップソンとしてはバンブー主流の頃だから、ちょうど良いのを合わせて組んでたんじゃないかなと今にして想う。でも、キャスティングやファイト中にはこれがビクともしないわけさ。だから、フィリップソンは2PCって言うんだよね。
75年製のAmbassadeur2500Cを付けると、サイズ的にも良い感じ。グリップ・リールシートのサイズは、当時はダイレクトドライブが主流だったため、比較的小さく作られているので、ABUなら2500Cクラスやスピンキャスティングなんかも似合うかも知れません。もちろんラングレーやシェークスピア等の軽いダイレクトドライブはもっと似合うと思うけど、私はダイレクトを使わないのでね。