AB URFABRIKEN RECORD 444


まあ、いくつかスピニングリールを持ってる中で、やはり実用に耐えるのは、ABUかミッチェルになっちゃうかねえ。個人的に好きなのは、こいつレコードの444。アメリカでは発売されたんだろうか?だいたいヨーロッパからしか手に入らない。最近も、スウェーデンからもう一台手に入れたので、一番ベールが垂れちゃっているのを部品取りにして、手前のと左の2台をメインに使っていきましょう。

製造されたのは1958〜61年の間で、この後レコードの文字が消えた444が数年続き、グリーンボディの444Aに引き継がれ80年頃まで作られる。

50年も前のリールであるが、全く使い勝手は変わらないし、現在の物とも遜色のない構造である。違いは重量くらいのモノで、この辺は材料と工作技術の進歩の部分で、かなりすすんだよね。古いオイルとグリスを落とし、新しいグリスを指しなおして、やったらハンドルを回すのがとっても軽くなった。
ABUの衰退は実際の所、100%ここにある。ベイトもスピンも50年代に構造の基本を作ってしまったのが、原因だと思う。30年間技術的な進歩の妨げになるほど完全な、スタイルを確立してしまったのが不幸であると思う。


ハンドルは、上が使う状態です。黒いハンドルつまみ部分の下を回すと、こういう風にたたむことが出来る。

ベールもいろいろなポジションに設定できる。これが通常ラインを巻き取るときのポジション

これは、もちろんキャストするときのポジションであるが、ベール押さえが内蹴りなので、このポジションに出来ない位置が一周のうち45度くらい存在する。これは、構造は同じなのでインスプールモデル共通です。

これが、お片づけポジション。マニュアルにもそう載っています。ダイワが最近やり始めたエアベールだって、似たようなモノじゃん。

こんな感じに片づけられちゃうわけですね。意外にコンパクトになるのが、よく考えられていると思う。

ADには、、こんな風にかかれていたらしい。