RECORD 700 reel Made In Switzerland
不思議なクローズドフェースリールを入手した。インターネットで調べても、写真入りで紹介されているページにはちっともぶち当たらない。構造はABUの500シリーズとは全く違い、結構複雑でおもしろい。出身はスイスという以外は全く解らなかったが、国内外のいろんな方から情報をいただきました。
1.このメーカーは1940年代から70年代前半まで存在したらしい。
2.ABUのスピニングリールは、最初期のレコードがこのメーカーのOEMだったらしい。
3.リヤドラグを世界で最初に開発した会社らしい。
4.その後、クローズドフェースリールのパテントは、ABUに移り500シリーズになったらしい。
アメリカのOLDタックル関係のサイトのBBSのログを読んでいくと、どうやらABUより少し古いモノのように書かれているのを発見したが定かではないんだなこれが。重量は、320gで、糸巻き量はABU503と同じくらいって処でしょうかねぇ。
まあ解説は必要無いとは思いますが、リヤのつまみはドラッグ(あまり効きは良くない)で磯上物風のレバーでフリー&キャストといける、画期的なスタイル。
上の写真・真ん中のねじを調整することで、スプールのポジションの微調整ができる。何ともニクイ作りだ。
実際のところ出身を語るのは、フットとハンドルに書かれたスイスの文字のみ。パテントナンバーもモデルナンバーも一切刻印されていない。
ハンドルは当時のリールの基本通り、きれいに畳める仕様になっています。
ただ、唯一500シリーズと違う点は、上部カップにピンがでるようにはなっていなくてピックアップフックがサッと出て、サッと引っ込む点。平行巻き機構は、同じようにベール関係パーツは上下せず、スプールが上下します。この辺は全くスピニングリールそのものですね。
ドラッグはABUの500シリーズと違い、糸の巻き取り機構が逆転するのではなく、通常のスピニングと同じくスプールが逆転します。
他では見たことがありません。どなたか知っている方がいらっしゃったら、是非情報提供のご一報をお待ちしております。